網走産の鱈は年中と言ってよいほど水揚げがされるが、夏にはあまみかけない。

鱈の美味しい時期は、流氷が来る前の1月と流氷が去った3月から5月頃。

新鮮な鱈は焼いていると身が締まってプリッとしてくる。

鱈の淡白な味が、ソースや付け合せと相まって更に鱈の美味しさを引き立ててくれる。

鱈自身では、それほど味が強いわけではないが、周りの付け合せとなじむ点が素晴らしい。

鱈のような人間は、どんなにか多くの人に重宝されるだろう。

そんな万能な鱈とホタテの組み合わせに、生のトマトをソースにしたパスタを添えて、ホーレンソウとレモンのソースを周りにかけて、今日の魚料理の一皿ににしました。

 

北海道、特にオホーツク海の旬の魚に青ソイがある。

見た目は美しくないが、煮つけ、刺身、焼き物にするとおいしい。

青ソイはオホーツク海で漁ができる期間中見られる魚。

値段もそれほど効果ではなく、一匹３００円～５００円前後。

網走の釣りキンキはとても有名で、一匹2000円以上はする。

見た目はキンキは赤くて金魚のようで美しい。

だから値段が高いの？そんなことではなく、水揚げされる漁が少なく希少価値だから。

キンキと似た魚（見た目は全然違う）が青ソイ。味もそこそこ似ている。

この青ソイのさばき方は面倒。骨が固くてとげがてにささると、とげの毒で腫れてしまう。

ソイをさばく時は、特に注意が必要。

また、中骨も多く、抜きずらいので私は包丁である程度カットする。

頭やさばいた骨などは、煮つけや味噌汁にすると、美味しい味なのだが、骨が多くて

喉に刺さったら大変。私はもったいないが捨てている。

青ソイの白身の部分を薄く削ぎ切りし、塩とオリーブオイル（エクストラバージンオイル）をふりかけ、

軽く手で押さえて冷蔵庫に入れ、前菜の盛り付けの一品として出している。

ソイのカルパッチョです。といってもあまりわかる人はいない。

でも、食べれば味がわかるし、これがソイか、と納得する。

料理はそんなものかもわからない。美味しい素材を美味しく調理して、何気なく食べてもらう。

そして心の中で、これがソイね～と。

 

青ソイの写真。

青ソイのカルパッチョ

 

前菜にカルパッチョを盛り付け

北海道では今が旬のアスパラガスが人気で、やっとスーパーでも地物が出回っている。

わにの家が提携している美幌のＹ農園さんから電話があり、アスパラが出てきたよ。

ということで、さっそく農園に行きアスパラを収穫してもらい、選別している間にハウスに行き、

かぶを抜いてもらってきた。

有機栽培のかぶは、生で食べても甘味がありスーパーで売っているカブとの味は、比較にならない。

それほどまでに違うのかと思わせるような、優しい味と甘さがある。

アスパラを買って帰ろうとすると、ご主人がこちらのアスパラは有機ではないが、普通に栽培しているアスパラ

ということで、食べ比べてみれば、とくれた。

写真では左側が有機のアスパラで右側が普通の栽培しているアスパラ。

味は有機のアスパラの味の濃さはなく自然な優しい臭みのない甘さ。

普通のアスパラは、アスパラ独特の深く渋みのある味。

有機栽培の野菜は、地元の人にはあまり関心がなく、ほとんどが都心部からの問い合わせが多いとのこと。

当然、値段も倍近くになるが美味しさは格別。